自宅近くの梅が開花していた。眼福、眼福。
参考記事:あ~眼福、眼福
平日の朝、のんびりと梅を見ながら散歩できるのもセミリタイア生活の醍醐味だ。
まだサラリーマンをやっていたらこんなにのんびりしていなかっただろう。
「今日は13日の金曜日か、会社で何もトラブルが起こらなければいいが……」
「義理チョコのお返しは何にしようか……ああ面倒くさい」
「午後から雪のようだ……帰りの電車はちゃんと動くだろうか」
「上司に督促されながらずっと放置している仕事が遅れている言い訳を考えないと」
といった「どうでもいいこと」に悩みながらバタバタした朝をすごしているに違いない。
とても梅を愛(め)でるような余裕はなかったはずだ。
「東風ふかば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」
という、九州の大宰府に左遷された菅原道真の歌を思い出して「宮仕えは昔も今も大変だ」とため息をつくのが関の山だった。
おっと、梅ばかりのんびり見ていられない。午後から雪が降る予報だ。
午前中に買い物をすませて、午後からは雪を見ながら読書でもするか。