「100億円部長」はサラリーマンではなかった

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今日でGWが終わるのか。もし、まだサラリーマンなら「明日とあさって、2日我慢すればまた休める」とか思ってるんだろうな。

以前紹介した本、瀧本哲史『僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版』 (講談社文庫 2013) を読み返したら、いわゆる「100億円部長」のカラクリが書いてあったのを見つけた。

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「100億円部長」のカラクリ

「100億円部長」というのは、某投資会社の運用部長を務めていた「サラリーマン」が100億円の年俸をもらっていると話題になった件だ。

本書によると、「100億円部長」は一応「サラリーマン」だが、実質的に投資会社のオーナー(経営者兼株主)だったようだ。

オーナーとして100億円の「役員報酬」をもらってしまうと、所得税と法人税で所得の半分を税金で持っていかれるらしい。

だから、「部長」という肩書を自分に与えて「従業員の賞与」という形で100億円を支給することで節税したらしい。

従業員へのボーナスとして会社のオーナーである自分に支払えば会社の売上から経費として落とせる。

(「100億円なら賞与ではなく退職金として支給したほうがもっと節税できるのじゃないかな」、とふと思った。)

部長職に年100億円も払う会社はない

どこの世界に自分の会社の営業部長に、自分の報酬よりもずっと高い100億円もの給料を払う経営者がいるだろうか。自分自身が経営者であり、株主だから、それだけ高額の報酬を得ることが可能となったのだ。

p.212


なぜ本書で「100億円部長」の話が出てくるのかといえば、「部長職とはいえ、一介のサラリーマンが年収100億円ももらえるのはオカシイのではないか?」という疑問が持てるかということだ。

中間管理職のサラリーマンが部長席でふんぞり返ってるだけで年収100億円ももらえるような「うまい話」はないということだ。

「100億円」は独立経営者として知恵を絞ってリスクを取って投資した結果だ。

「何でも鵜呑みにしない、疑問を持つ」というのが投資家の第一歩。

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