先日、twitterでつぶやいたとおり、本当に美術館へ行ってきた。
アートへの理解がなければ、投資を理解したことにはならない。ちょっと美術館へ行ってくる。 『アートは資本主義の行方を予言する』(山本豊津著 PHP新書) [楽天] http://t.co/aPkEvNps3G #rbooks pic.twitter.com/Ew4375hwKx
— Kotaro 40代で早期退職 (@Kotaroux) 2015, 10月 15
行ってきたのは「湯木美術館」だ。
千利休、古田織部などの茶人ゆかりの茶器を見に行ってきた。
参照平成27年 秋季特別展「禅僧と茶道具―大徳寺を中心に―」
アクセス
最寄り駅は大阪市地下鉄の淀屋橋駅だ。
最寄りの出口である「11番出口」が三菱東京UFJ銀行の建替工事のため閉鎖中(2015年10月時点)なので、13番出口から出て美術館へ向かった。
駅から徒歩5分くらいで行けた。
美術館はビジネス街の中にある小さなビルの中にあるから、初めて行くとちょっと見つけにくくて迷うかもしれない。
平日の昼休み時に行ったので、街は社員証をぶら下げたサラリーマンが多数行き交っていた。
社員証を吊り下げているストラップが「重い鎖」のように思えた。
鑑賞
美術館の玄関を入って階段を登った2階が展示ブースになっていた。
中は閑散としていて、ゆっくりと鑑賞できた。
(外にいるサラリーマン達は、こんな素晴らしい美術館があるのを知らないのだろうか)
千利休、古田織部、松平不昧(出雲松江藩主)など、室町時代~江戸時代の有名な茶人、大名ゆかりの茶器を堪能できた。
解説を読むと、これらの茶器は最終的にはビジネスで成功した実業家の所有物となったようだ。
成功者からのパワーをもらえたような気がした。
ニート茶人
今回、わたしの興味を一番引いたのは「千宗旦」という茶人だった。
千宗旦は千利休の後妻の連れ子だった。
彼がユニークなのは、大名に仕えずに茶道一筋の人生を送ったことだ。
大名に仕官すると、俸禄(給料)が支給されるので生活が安定するはずなのに、どこの大名にも仕えなかった。
「千利休の息子」という超有名ブランドを持っているから、就職先には不自由しないはずなのに。
仕官しなかった理由は、義父である千利休が豊臣秀吉から切腹を強要されたためだという。
大名に仕えて給料や身分が保障されても、「切腹しろ」と言われるリスクを背負いたくなかったのかもしれない。
※パンフレット