「金持ち」って「お金があるのに使わない人」というイメージしかない。
というのは、親戚、知人といった身近にいる金持ちはみんな「お金を使わない人たち」だからだ。
じゃあ、ガンガン稼いでいるのかといえばそうでもない。
目立たず、普通の小市民的な生活をしている。
だから、メディアで紹介されるような「金持ち=めちゃくちゃ稼いで豪邸や高級外車」というイメージを持っていない。
小銭貯め込みタイプ
『お金持ちの教科書』(加谷珪一著 CCCメディアハウス 2014)という本で紹介されていた、「庶民からの出世魚、小銭貯め込みパターン」がよくあてはまる。
日本特有のセコい感じのお金持ち。公務員や大手企業などの安定的な職業についていて、親から自宅を相続し、貯金をしていくうちに資産家になってしまったというパターン。
(中略)
貯金が大好きで、お金を派手に使うこともない。自家用車も国産が中心。株式投資など「犯罪」なので、もってのほかだ。
銀行と国を異常に信用しており、個人向け国債の最大のお客さんである。
安定雇用・安定収入が期待できる職業(大企業正社員・公務員)に就いて、億単位の資産があってもあまりお金を使わず、質素な生活をする。
マイカーは国産、外車であってもあまり高いクルマは持たない。
特にケチるのは「マイホーム」だ。
住宅関連の費用は涙ぐましいほどケチる。
「お金があるんだからもっと家にお金をかけてもいいんじゃないの」とわたしが思うほど、ケチる。
わたしがリアルに感じている「お金持ち」の実態だ。
お金があっても質素な生活をするのは、日本ではお金持ちが目立っても何もいいことがないから。
ケチケチ体質は遺伝する?
わたしの身近にいるお金持ちはぶっちゃけていえば「ケチ」な人しかいないから、わたしも影響されていると思う。
つまり、お金を持ったとしてもあまり使わない。
株式投資は「犯罪」とは思っていないが、手持ちの資金を100%リスク資産に投じることは「犯罪」と思っているフシがある(笑)。
何千万円も借金して中途半端に小奇麗なマイホームを買うのはちょっと生理的に受け付けない。
起業して派手に稼いで派手に使う人が周囲にいない。
先祖にもそんな人はいない(と思う)。
数百年をかけて「小銭貯め込みタイプ」のDNAが作られていったのかもしれない。