貯金をけっこう持っているのに早期リタイアに踏み切れない最大の原因は、
「貯金を取り崩す生活が恐いから!」
ではないだろうか。
会社を辞めると給与所得がなくなる。
それまでは毎月25日ごろに給与が銀行に振り込まれていたのに、退職金を最後に振込がぱったりとなくなる。
退職後は、銀行から生活費を引き出すたびに、預金通帳の残高が減っていく……。
怖い?怖すぎる?
貯金が減ると怖い理由
貯金が減っていくことに恐怖を感じる理由。
それは、貯金の残高をいちいち確認するからだ。
預金通帳やネットバンキングの残高照会の数字に一喜一憂するから、恐怖を感じる。
早期リタイア生活に入る場合、ある程度の貯金を確保しているはずだから、大きな浪費でもしない限り無一文になることはないはず。
頻繁に残高照会して金額に一喜一憂する必要はない。
預貯金の残高を含めた金融資産の確認は年1回くらいでちょうどいい。
お金に色をつけない
実は、貯金を取り崩すのは恐怖でも何でもない。
例えば、生活費が月20万円必要だとする。
「貯金を取り崩す生活は怖い」と思う人は、「給料が20万円振り込まれたら安心して20万円使えるけど、自分の貯金を20万円引き出して使うのは、貯金が20万円減るから怖い」と感じている。
なぜか?
お金に「色」をつけているからだ。
給料として他人からもらった20万円も、自分の貯金の20万円も、同じ20万円だ。
お金を差別してはいけない。
「お金の出所」を気にするから余計な心配をしてしまう。
貯金を取り崩すときは「自分が自分に払った給料」と思って、怖がらずに堂々と引き出せばいい。
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どうしても貯金が減っていく恐怖に耐えられないなら、働いてください。