早期リタイア後も3,000万円の貯蓄が減らないカラクリ

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会社を早期リタイアしても貯蓄を取り崩さなくてもいい、という話。

わたしが実際にやっていることを少しアレンジして紹介してみたい。

例えば、貯蓄3,000万円で退職したとする。

生活費が年300万円だとすると、単純計算で10年で貯蓄はなくなる。

しかし、早期リタイア生活を送っても貯蓄を取り崩さなくてもいいケースがある。

それが「現預金と株式投資の合わせ技」だ。

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貯蓄の半分を株に回す

貯蓄の半分、1,500万円を株式投資に回したとする。

株に回した残りは現預金で1,500万円持っておく。

わたしが退職した年と同じ2011年の12月末にETF(上場投資信託)を買うとする。

(ETFについて詳しく学びたければ、カン・チュンド『ETF投資入門』(日経文庫)がおすすめ)

今回選んだ銘柄は「TOPIX連動型上場投資信託」(1306)だ。

現預金1,500万円、株(正確にはETF)1,500万円を持って早期リタイア生活に突入したとする。

生活費は年300万円とする。

セミリタイア5年でも貯蓄が増える

5年後、2016年末に資産を計算してみると、3,150万円になっている。

退職時は3,000万円だったので、150万円増えている

なぜか。

株が大幅に値上がりしたからだ、

退職前に買ったETF(TOPIX連動型上場投資信託)は740円(2011.12.30終値)から1,556円(2016.12.30終値)に値上がりしている。

株が約2.1倍増えている。

もし、このETFを1,500万円で買ったとすると、

1,500 (万円) × 2.1 = 3,150 (万円)

となる。

一方、現預金1,500万円は年300万円取り崩して5年経過したのでほぼゼロだ(ここでは預金利息・配当金は無視する)。

しかし、ETFが3,150万円ある。

退職後は支出を削減できる

もし、支出を削減して年300万円でなく年150万円で暮らせたら、750万円の現預金が残る。

退職後はサラリーマン時代より支出が減るので、支出を半減させることは十分可能だ。

「そんなの貧乏くさい!夢がない細々としたリタイア生活はイヤだ!」といわれたら反論できないけど(笑)。

どうしても支出を減らしたくなければ、「働いて収入を得る」という方法もある。

株価が上がることが前提

もちろん、今回紹介したケースにもデメリットがある。

それは「株価が下がり続けた場合」だ。

株価が下がり続けるならば、貯蓄を株で持つよりも現預金で持っておいた方が有利だ。

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