21世紀のサラリーマンと同様、古代ローマの奴隷も「早期リタイア」するためにはまとまった貯金が必要だった。
先日紹介したローマ史の入門書『はじめて読む人のローマ史1200年』(本村凌二 (著), 祥伝社新書, 2014)で、「奴隷が自由になる方法」を読んだ。
古代ローマでは、戦争で捕虜になった人たちが奴隷として働かされていた。
一度奴隷となったら死ぬまで奴隷でいなければならないかといえば、そんなことはない。
主人にこき使われる労働から早期リタイアする方法があった。
奴隷たちはどうやって自由を手に入れたのか?
奴隷は貯金で自由になる
奴隷が自由になるには「主人の承認」が必要だった。
奴隷は主人の所有物なので、主人が認めれば、解放され自由民になることができました。
どうやって主人の承認を得たのか?
それは「お金」だ。
「解放金」を主人に支払うことで「自由」を買い戻した。
奴隷はどうやってお金を手に入れたのか。
給料をコツコツ貯めて自由を買い戻す
ローマの奴隷は無給労働ではなく、わずかだが労働の対価としてお金をもらっていたようだ。
薄給のなかからコツコツと貯金して、「奴隷から早期リタイア」するための解放金を作った。
では、奴隷が自由を得るために(解放金を作るために)何年くらい働いたのか、解放後はどんな道を歩んだのか。
詳細は本書を参照してほしい。
まとめ
本書を読んで、古代のローマの奴隷も、現代のサラリーマンも「早期リタイア」する方法に類似点があるな、と興味深かった。