当ブログでは何度か『日本永代蔵』(井原 西鶴(著))を紹介してきた。
わたしは日本史上最高の経済小説だと思っている。
小説として面白いだけでなく、読んだら「お金が貯まる体質」を身につけることができる。
今回は当ブログで紹介したエピソードのうち、これを読んでおけば「お金に困らなくなる」と思える3つの話を紹介したい。
①「煎じよう常とはかわる問薬」(長者丸)
「長者丸」とは船の名前ではなく「ちょうじゃがん」と読む「薬」の名前だ。
経済小説&ビジネス書の金字塔、井原西鶴『新版 日本永代蔵 現代語訳付き』(角川学芸出版 2009)に「貧乏に効く薬」が紹介されている...
薬といっても飲み薬ではない。
毎日服用すれば金持ちになれるという「長者丸」の中身とは。
②「世界の借家大将」
お金持ちのくせに狭い賃貸に住み続ける男の話だ。
井原西鶴『日本永代蔵』 (角川ソフィア文庫, 2009) に収められている「世界の借家大将」というエピソードを読んだ。
億万長者なのに...
生活コスト・交際費を最小限に抑えて小資本でできる仕事をすればお金が貯まる。
「セミリタイア体質」の持ち主なら共感できるエピソードだ。
③「世は欲の入札に仕合せ」
最後は「お金を簡単に稼ぐ方法」の話だ。
井原西鶴『日本永代蔵』の「世は欲の入札に仕合せ」というエピソードを読んだ。
夫に先立たれて莫大な借金を背負ってしまった38歳の女性が、...
江戸時代版の「働いたら負け」だ。
亡き夫が残した莫大な借金を一瞬で返した上に金持ちになってしまった38歳未亡人の話だ。
大金を手っ取り早く稼ぐにはコツコツ働くよりもこうすればいいんだな。
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紹介した角川ソフィア文庫の『日本永代蔵』は現代語訳がついているので古文が苦手でもスラスラ読める。
本代の「元」なんか簡単に取れる。