『しょぼい起業で生きていく』(えらいてんちょう(著), イースト・プレス, 2018)を読んだ。
起業志望者だけでなく、セミリタイア志望者・実践者が読んでも役に立つ本だ。
「しょぼい起業」とは何か。
くわしくは本書を読んでほしいが、「カネ・スキル・計画」がなくてもできるビジネスだ。
正確には「起業」というよりは「すでに日常生活でやっていることを収益化」することだ。
生活の中で自分のやれること・日常やっていることを事業化する、というのは鉄則です。
本書によると、起業で一番労力がかかるのは「やりたいこと」を「やり始める」ことだ。
新規のビジネスを立ち上げるため、資金を用意して、スキルを学んで、綿密な事業計画を立てて、会社を辞めて清水の舞台から飛び降りる気持ちでスタート!……なんて、考えるだけでも怖い。
だから、「やりたいこと」で起業するより、「すでにやっていること」を収益化した方がハードルが低いし成功の可能性も高い(失敗しても痛くもかゆくもない)。
しょぼい起業は難しいから株式投資
わたしは本書を読んで「セミリタイア体質の人間には”しょぼい起業”も難しいな」と感じた。
実店舗を持ったり、友人に協力してもらったり、SNSで大量のフォロワーを獲得してクチコミで集客したりなど、「しょぼい起業」といいながらけっこう難しそう。
店を作っても、毎日店に出るのは面倒だ(笑)。
セミリタイアしながら実店舗の運営は難しそうなので、わたしは代わりに「株式投資」で生産手段を得る道を選んだ。
例えば、スーパーを作って運営するのは難しいけど「イオン株」を持つとイオンと同等のスーパーを持っているのと同じ効果を得られる。
セミリタイア生活という「資本」
「しょぼい起業」を実践するのは難しいが、セミリタイア生活で活用できる点は多い。
「しょぼい起業」の最大のポイントは「日常生活の収益化(生活の資本化)」だ。
日常生活をどのように収益化するのか、くわしくは本書を読んでほしい。
本書を読むと、セミリタイア生活は、セミリタイア生活そのものが収益源であることがわかった。
知らない間にすでに「しょぼい起業」をしてたんだな、と気づいた。
※本書はKindle Unlimitedに入っているのでKindle Unlimited会員は無料で読める(2021.7.28現在)。