29歳、貯金1600万。仕事が嫌になりセミリタイアしたい(2016.9.14 All About)
という記事を読んだ。
「貯蓄1,600万円の29歳男性サラリーマンがセミリタイアできるか?」という分析記事だ。
1,600万円で退職してもセミリタイアできてしまうのがおもしろい。
家計が破綻しなければいい
貯蓄1,600万円という金額はセミリタイア業界では比較的「低貯蓄」な方だ。
単純に貯蓄を取り崩して生活していけば10数年くらいしか持たないだろう。
なぜセミリタイアできるのか。
それは「収入源」があるからだ。
上記記事によると、退職後は「月収8万円のバイト + 年収20万円の配当収入」を見込んでいる。
年収116万円だ(8 万円 × 12 + 20 万円 = 116 万円)。
一方、支出は月6万円なので、年間支出は72万円。
よって、単純計算では年間収支は44万円の黒字となる。
ただし、退職後は国民年金保険料や国民健康保険料の支払があるから、収支はほぼトントンとなるだろう。
よほど高額な想定外の支出でもない限り、家計が破綻することはない。
退職時の貯蓄は温存
記事では親からの相続が2,000万円見込めるそうだが、もらえるのはいつになるのかわからないので、相続財産を「アテ」にした予算は立てない方がいい。
他人のカネに依存せず、あくまでも自己資金だけで予算を立てるのがセミリタイア家計成功のカギだと、わたしは思っている。
バイト収入と配当収入で家計が回せるなら、退職するまでに作った1,600万円は取り崩すことなく予備費として「温存」できる。
「貯蓄が減らない」というのは精神的にかなり安心できる。
新型コロナのような非常事態が起きてバイト収入が途絶えれば、温存しておいた貯蓄を取崩せばいい。
平時は、家計の黒字を継続して、できれば貯蓄を増やしていって株や投資信託の再投資に回せば、配当収入が増える。
配当収入という「不労所得」が増えたなら、自発的にバイトを減らして「労働時間」を減らし、「自分の時間」を増やせる。
貯蓄1,600万円でもセミリタイアできる。