早期リタイア生活で心配なのは「突発的な大型支出」だ。
日常的な生活費はある程度予測できるが、突発的に発生する想定外の支出の「時期」や「金額」は予測不可能だ。
わたしが9年近くの早期リタイア生活で経験した「突発的な大型支出」は次の4つ。
- 台風で被災
- 母の入院・死去
- 腎臓結石の手術
- 猛暑下でエアコン故障
以下で各支出の詳細と対策を詳しく説明して、最後に支出の総額を紹介する。
台風で屋根瓦が飛ぶ
最初の「台風で被災」とは、2018年(平成30年)の台風21号による被害だ。
参照台風第21号による暴風・高潮等(気象庁)
実家の屋根瓦が飛んだ。
幸い、保険(火災保険・地震保険)に入っていたので、補修費は全額保険金でカバーできた。
ただし、職人の不足で補修作業を開始したのは被災から約1年半後の2020年初頭だった。
母の入院・死去
約2年前の2018年、母が胃がんで入院した。
残念ながら末期がんで、入院から2か月ほどで死去した。
突然の入院、突然の死去だった。
医療費・葬祭費について、一部をわたしが立て替えることとなった。
結果的には入院・葬儀・法事などの費用について全額を母の貯蓄と死亡保険金などでカバーできたので、実質的なわたしの負担はなかった。
腎臓結石の手術
定期検査で、持病の腎臓結石が大きくなってきたことがわかった。
なので、腎臓結石を破砕(細かく砕く)する手術(ESWL)を受けた。
手術・検査・薬の費用の自己負担分は7万円ほどだった。
が、「高額療養費制度」のおかげで自己負担分の一部が還付された。
参照高額療養費制度を利用される皆さまへ(厚生労働省)
エアコンの故障
最近経験したのが「エアコンの故障」だ。
2020年8月、猛暑の中で突然エアコンが止まった。
長期間(10数年くらい)使っていたので、「寿命」だと思われる。
エアコンなしでは生活できないので、すぐに買い替えた。
いや~、最新型(2020年モデル)のエアコンはすぐに部屋が冷えますな。
それに、電気代もあまりかからない。
費用については、上記のような保険や福祉制度は使えないので、全額自己負担だった(笑)。
突発的な支出は確実に起こる
上記の4つを「突発的な大型支出」として紹介したが、どれも確実に起こりうる事態ばかりだ。
災害、親の死、病気、エアコンの故障……生きていれば誰もがほぼ確実に経験する。
すべての突発的な支出に対して「貯金」で対応するのは無理がある。
なので、保険や公的福祉制度をうまく利用したい。
支出総額と自己負担額
今回紹介した4つの「突発的な大型支出」の総額は388万円だった。
対して、自己負担は「腎臓結石の医療費の一部」と「エアコン代」で、総額は23万円だった。
なので、「突発的な大型支出」の自己負担率は5.9%だった(23 万 ÷ 388 万 = 5.927 %)。
※上記は2020年9月1日現在の情報です。