51歳貯金1億3000万円。早期リタイア生活は怖いです(2020.9.19 All Aboutマネー)
という記事を読んだ。
5,000万円以上の純金融資産、つまり準富裕層クラスの貯蓄を持っていても「早期リタイアできるか不安」という相談はけっこうマネー系サイトで見かける。
実例早期リタイア・セミリタイアしたい人のお金の悩み相談(All About「お金の悩みを解決!マネープランクリニック」)
「お金をいっぱい持っていても将来は不安」なのだ。
理由はシンプルで、上記記事の相談者が「資産を食いつぶす生活はやはり怖い面があり、ご相談させていただいた次第です。」と述べているとおり、「貯蓄が減っていくだけの生活」は「恐怖」だからだ。
心配性だから心配なのではなく、人間の脳はお金であれ食料であれ「”たくわえ”が減ると将来が心配になるようにプログラムされている」のだろう。
なので、いくら貯蓄額を増やしても将来不安は解消できない。
とはいえ、貯蓄は多ければ多いほどベターなのは間違いないけど。
早期リタイアはセミリタイアで不安解消
億単位の資産を持ちながら「早期リタイアしたいけど不安」な場合、対処法はある。
「セミリタイア」だ。
つまり、「マイペースで仕事をしながら低コストで生活する」というライフスタイルだ。
うまくいけば収入が支出を上回り、貯蓄を取り崩さなくてもよくなる。
わたしの場合、退職後の5年(2012~2016年度)は家計は赤字だったが、6年目(2017年度)から黒字に転換して「貯蓄の取り崩し」はなくなった。
家計が黒字にならなくても、低額あっても「定収入がある」だけで不安は激減して安心は激増する。
資産は保険
早期リタイアしても「貯蓄はいっぱいあるけど取り崩したくない!」という「人間として自然な欲求」を維持したい。
が、早期リタイア人生は何があるかわからない。
やむをえず取り崩さなければならないときもある。
わたしも次のような「想定外の大型支出」があった。
退職までに作った貯蓄は「保険」とみなせばいい。
リタイア後は、ふだんの生活費は仕事から収入でまかなう(年金・株の配当金・賃料収入などの「不労所得」でもいい)。
「突発的な大型支出」があれば「保険」として用意しておいた貯蓄をちゅうちょせずに取り崩す。
まとめ
お金の心配のない早期リタイア生活を送る方法。
- 億単位の貯金があっても、早期リタイアできるか不安なのは当然
- 早期リタイアが心配なら完全リタイアではなくセミリタイアする
- 早期リタイア生活の家計は黒字を目指し、「いざ」というときに限り貯蓄を取り崩す