老後資金をシミュレーションしてみた。
年金受給の開始を65歳から70歳に先送り(繰り下げ受給)した場合、どれだけ「お得」になるのか、見積もってみた。
以前郵送されてきた「ねんきん定期便」によると、年金の受け取りを65歳から70歳に繰り下げた場合、受給額が「最大42%増」になると書いてあったからだ。
参照老齢厚生年金の繰下げ受給(日本年金機構)
ただし、「罠」が2つある。
年金繰り下げ受給の2つの罠
2つの罠とは、
- 税金
- 健康保険料
がそれぞれ「増加」することだ。
確かに、年金を繰り下げ受給すると額は42%増になるのだろう。
しかし、受取額が増えるということは、「累進課税」で税や健康保険料の負担も増える。
なので、年金の受取額によっては手取りの増額は「42%未満」になる危険性が高い。
参照年金は70歳受給開始にすると42%も増えるが、落とし穴も!(2018.2.21 ダイヤモンド・オンライン)
老後資金シミュレーション結果
年金を70歳から受け取った場合、「42%増」はないと考えて1割を税と健康保険料で取られると仮定した。
つまり、繰り下げ受給の年金の手取り増加率は「42%の9割」、つまり「37.8%増」で老後資金をシミュレーションしてみた。
結果、仮に100歳まで生きた場合、65歳受給開始に比べて70歳から受給した方が「数百万円お得」であるとわかった。
ただし、少子高齢化がさらにすすんで税や健康保険料の負担が増えたら「繰り下げ受給のメリット」は減る。
「年金は”繰り下げ受給”でヘタに増額するより65歳からもらった方がマシ」という結果になるかもしれない。
年金のプロたちが繰り上げ受給を選ぶ理由「死んだらおしまい」(2019.4.18 マネーポストWEB)
という記事を読んだ。
「年...