40代前半で早期リタイアした人間が言うのも何ですが。
「早期リタイアは後ろめたい」と思う。
理由は2つある。
- わたしより先に退職した同僚で「早期リタイアする」と言って去っていって人がいない
- わたしも退職するとき「早期リタイアするから」とは他人に言わなかった
同僚の退職理由ランキング
わたしより先に退職した同僚の「退職理由ランキング」のTOP3は次のとおりだった。
1位 他社へ転職
2位 教師になる
3位 結婚
退職理由のうち、1位の「他社への転職」が圧倒的に多かった。
2位の「教師になる」は、わたしの前の勤務先だけかも。
「教員採用試験に落ちたから仕方なく会社員になった」という人がけっこう多かった。
就職後も教師になるチャレンジを続け、採用試験に合格して会社を去って行った。
3位の「結婚」は女性社員だけだが、1990年代までは「寿退社」が意外に多かった。
21世紀になってからは女性社員が結婚しただけで退職するケースは減った。
「貯金がたまったので早期リタイアします(笑)」と言って会社を去って行った人はいなかった。
ひょっとしたらわたしの前の職場で「株で大儲けして億万長者になったから早期リタイアした」という人がいたのかもしれないが、そういう「嬉しい声」を聞いたことはなかった。
「早期リタイアします」とは言えなかった
40代前半で会社を早期退職したわたしも、
「貯金があり働く必要がなくなったので早期リタイアします(笑)」
とは上司や同僚には言えなかった。
やはりどこか「早期リタイア = 後ろめたい」という思いがあったからだ。
「貯金があるから退職する」とはなかなか言いにくい。
日本社会では「貯金がたくさんあること(カネをためこんでいること)」と「定年前に退職すること」は「二大罪悪」だからだ。
気持ちよく退職していきたいのに、最後の最後で同僚たちの反感を買う危険は避けたいという思いから「真の退職理由」を公表することをためらった。
「辞めてよかった」と実感する日々
「早期リタイア = 後ろめたい」という思いはあったが、「後ろめたいから仕方なく定年まで働く」という最悪の妥協をしなくてよかったと思う。
早く辞めてよかった。