プロ野球でゲーム差が「マイナス」になるなんて、初めて見た。
2021年6月14日の試合終了現在で、セ・リーグのDeNAは5位、広島は6位だ。
が、ゲーム差は「-0.5」となっている。
出典順位表 – プロ野球(2021.6.15 Sportsnavi)
「ゲーム差がマイナス」とは何を意味するのか?
ゲーム差がマイナスの理由
「ゲーム差」とは「勝ち越し数や負け越し数の差を2で割った数」だ。
上図のとおり、DeNAの借金(負け越し数)は「-14」で、広島の借金は「-13」だ(ここでは借金をマイナスで表記する)。
よってゲーム差は、
{-14-(-13)} ÷ 2 = -1 ÷ 2 = -0.5
となる。
一方、順位は勝率が高い方が上になる。
上図のとおり、DeNAの勝率は「.375」、広島の勝率は「.367」なので、DeNAの方が上位になる。
というカラクリで、DeNAと比べて借金の少ない広島が下位になり、ゲーム差がマイナスとなる。
首位とのゲーム差は?
最後にみんなが気になる(?)首位阪神とのゲーム差を確認しておく。
2021年6月14日の試合終了現在で、阪神の貯金は20だ。
勝ち数が39、負け数が19なので、阪神の貯金は20だ(39 – 19 = 20)。
20もある。
よって、阪神とDeNAとのゲーム差は、
{20 – (-14)} ÷ 2 = 34 ÷ 2 = 17.0
阪神と広島とのゲーム差は、
{20 – (-13)} ÷ 2 = 33 ÷ 2 = 16.5
となる。