40歳を過ぎると、お金より時間が大事だと感じるようになる。
わたしが「40代で早期退職」という決断をしたのも、「お金<時間」と強く思うようになったことが大きい。
お金は株価が上がれば稼げば増えるが、時間は有限だ。
お金を稼ぐ時間がもったいない
20、30代は仕事をしてお金を稼ぐことが最優先だった。
時間が有限という感覚はなく、昨日や今日のような日が明日以降も何十年も続くような錯覚に陥っていた。
人生も後半になると「時間の有限感」をひしひしと感じ、「今の仕事に心と体を時間を奪われるのはもったいない。残りの時間は自分のやりたいことだけをやっていきたい」と思うようになった。
「お金<時間」
という考えがはっきりしたら「金を稼ぐだけの仕事を辞めて、好きなことをする」という行動を起こして現在にいたる。
人生で最も重要なリソース
先日読んだ、ちきりん著『「Chikirinの日記」の育て方』にも同じようなことが述べられていた。
「貴重な自由時間を削ってまでお金を稼ぐのはバカバカしい」のだ。
現在のPVや読者数から考えれば、本当に稼ぎたいならアフィリエイトではなく、メルマガを発行すべきでしょう。もしくは、本格的に講演ビジネスを始めたり、一年に何冊も本を出したりすれば、収入は大きく増えると思います。でも、そんなことをして得られるお金の額は、そのために必要な人生の時間と比べて、あまりに価値が低いのです。
私にとって最も大事なリソースは、人生の時間です。人は誰しも一日に24時間しか持っておらず、20代は10年、30代も10年、40代も10年しかありません。その貴重な時間を、貯金を増やすために使うというのはありえない選択です。
お金のためにあくせくしているヒマはない
仮に、年収1億円が約束されても、ほぼ毎日24時間近く拘束されて、締め切りに追われ、仕事の依頼者から急かされる生活、というのはあまりにも割に合わない。
世界で時間が一番大切、ということを悟ってしまった者にしかわからないと思うが。
時間が有限で貴重ならば、
「貯金を取り崩してでも自由な時間を確保する」、
というのは合理的な行動なのだ。