選択肢がひとつしかないサラリーマン時代は幸福度がかなり低かった。
次のような「選択肢1」しかない状態だ。
●選択肢1:働く
ここで「働く」とは、「やりたくない仕事を、ストレスを抱えながら自分をだまして無理矢理遂行して後悔すること」、と定義する。
うれしい選択肢
早期リタイア直前に「選択肢2」が加わった。
●選択肢1:働く
●選択肢2:働かない
ここで「働かない」とは、「生活は質素だが、自分のやりたいことを、やりたいときにできること」、と定義する。
「自分のやりたいことを、やりたいときにできる」なら何でもよかった。
どちらを選ぶか
選択肢1、2のどちらかを選ぶかだ。
どっちでもよかったのだが選択肢2の方が選択肢1より魅力度が100万倍高かったので2を選んだ。
選択肢を増やす手段は、やはりお金だ。
リタイアに必要なお金がないのに「自分は幸福だ」と思い込ませることはできない。こればかりは魔法やショートカットはない。
早期リタイア資金を見積もる
では、いくら必要か?
これも個人差があまりにも大きすぎると思うので具体的な金額はわからない。
10年後、20年後の必要額も変わっているはずなので、生活レベル、インフレ率、年齢、家族構成、社会情勢等を予想しながら判断するしかない。
ただ、「時間は有限であり、今の生活を続けて自分が幸福でいられるのか?」という自問自答を繰り返せば、答えは出るはずだ。
40歳を過ぎると「時間の有限感」というのが30代に比べて大きく膨らんでくる。
「今は40歳で、平均寿命が80歳なのであと40年は生きられるはず」という楽観はできなくなる。
時間が一番貴重な資産
好きなように行動できる時間は40年よりもはるかに短いだろう。
やりたくないことをこれ以上続けるのは限界
これも選択肢2を選んだ理由のひとつだ。
先日読んだ本、『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考』に、人生の選択肢を増やすためのお金について、次のように書いてあった。
自分が、お金の量だけを考えれば持っていた方が有利と考える理由は、何かをするときの選択肢、オプションが増えるからです。お金を理由としてやりたいことを諦めたり、自分にとって決して本質的でないことに時間や能力を割いたりする必要がなくなる、ということです。
出典木原直哉『東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考』p. 89
本書にもあるとおり、一生遊んで暮らせるだけの大金を貯めこむ必要はない。
とりあえず、「安心して」やりたいことをやるための必要経費分があればいい。