大城太『一生お金に困らない「華僑」の思考法則』(日本実業出版社 2013)を読んだ。
面白かったのは「自分のお金を使わない」という発想だ。
お金を使わずに生きるからお金に困らない。
どうやって自腹を切らずに生きることができるのか?
お金を使わないで生きる方法
「欲しければお金を貯めて買う」という先入観にとらわれないで行動すれば、自分のお金を減らさずに生活できる。
必要なモノをいかに「お金を払う」以外の方法で手に入れるかを考える。
著者が経験した「華僑社会」では、ボスを頂点とした人脈を作り上げて「物々交換」することで、あまりお金を使わずに生活できるらしい。
物々交換でお金を使わずに生きていくためには「コミュニケーション能力」が必要だ。ただし、職場の人間関係を維持するために空気を読んで気配りする能力ではなく、「交渉能力」だ。
物々交換というと「モノとモノ」の交換を指すが、モノではなく情報、サービスでもいいと思う。
例えば、インターネットではお金を介さずに情報、サービスを交換することで双方が利益を得ることができる。
まずは一度でもいいので、物々交換でお金を使わずに欲しい物を手に入れる面白さを経験してみてください。あなたの世界観がガラッと変わるくらいインパクトの強い実学となること、請け合いです。
本書p.155
わたしが経験した「人生を変えた取引」
わたしが経験した「交渉して物々交換」の例は「火事場の馬鹿力を出せる自信」(2013.8.21)に書いた。実際は物々交換ではなく、大学の語学の単位を「交渉」で獲得した話だが、物々交換の交渉にも応用可能だ。
※社会から孤立して、自分の貯金だけを頼りに生活するというのは、考えてみれば最も高コストな生活かもしれない。