41歳で早期退職して妻から100万円もらって息子と旅に出る

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北村森『途中下車 —パニック障害になって。息子との旅と、再生の記録』(河出書房新社 2012)を読んだ。

著者は30代で雑誌「日経トレンディ」の編集長に就任するが、パニック障害が原因で41歳で退職する。

雑誌の編集長って超激務なんだな。

いかに激務か……詳細は本書を読んでほしい。

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退職前に妻に100万円を無心する

退職願が受理されて会社を辞める直前、妻に100万円を無心する。

6歳の息子と旅に出るための旅費だ。

自分はいままさに会社を辞める人間だ。旅をするなら、このタイミングなんだ。

それに、ただの旅じゃない。なけなしの百万円を使って、息子とふたりで旅をしたい。旅をするなかで、息子にいま伝えられることがあるとすれば、それを全力で伝えたい。ふたりで旅支度をして、ふたりで車中を眺め、ふたりで温泉に浸かる。語りかけ、話に耳を傾ける。日常味わうことのない風景や食事を共に体験して、息子との距離を縮めたい。そして、たとえ無職の立場であっても、そんな父親の姿をじっくり焼き付けられれば、それは最高じゃないか。

本書p.42


妻は最初は高額すぎる要求に反対するが、「投資」として100万円を夫である著者に渡す。

「良き父」になるという「リターン」を見込んだ投資だ。

「これはファンドです」

「なに、それ」

「父親であるあなたに、私が投資する」

「投資って、どういうことよ」

「ちゃんとした父親になってね。そのために百万円、投資するから」

「いいのか、使っていいのか」

「使うのはあなただから、私はなにに支払うかは知らない。でも、投資するんだから、リターンを生むこと。そこ、忘れないでよ」

(中略)

あと一カ月も出勤すれば無職になる。その先にどのような生活が待っているのか想像がつかなかったが、息子との旅がこれでできるということだけは、はっきりした。私にとっての、ただひとつの明るい材料だった。会社に向かう足が少し軽くなった。

pp.44-45


息子との旅で、いい父親になれたのか、投資した100万円のリターンはあったのか。

詳細は本書で。

見切り発車の早期退職

著者は病気による早期退職なので退職後の準備ができていない。

カネなし、仕事なし、借金まみれ」の状態で会社を辞めた。

カネはないどころか住宅ローンや教育費が重くのしかかっている。

早期退職といえば「貯金がたくさん必要」というイメージがあるが、そうでもない。

貯金があまりない状態で早期退職するならどう動く?ということを考えさせられる一冊だ。

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