ブログ「cubの日記 コツコツ投資で2千万貯めました」の「時代はヤンキー経済から無職経済へ 始まったなww」という記事で紹介されていた「無職経済」というライフスタイル。始まってほしい。
記事によると、ヤンキー経済向けの商売はもう時代遅れで、これからは「無職経済」の時代だという。「無職経済」とは、
金をさっさと貯めて、必要最低限の仕事しかしない人、そもそも親などのすねをかじって同様に最低限に仕事をしない人々、生活コストは下げて労働をしない人々このとです
「時代はヤンキー経済から無職経済へ 始まったなww」(2014.4.9 cubの日記 コツコツ投資で2千万貯めました)
「無職経済」の住人は、おおむね低コスト生活で必要なモノしか買わない。しかし、自分の好きなことには支出を惜しまない「一点豪華主義」な人だと思う。だから、低コストだからといって経済がしぼむわけではない。
無職経済を支える世界
今後は世界的にモノの生産能力が上がるはずだ。世界のどこに住んでも必要なモノが何でも低コストで手に入る時代になる。インフレにしようとすれば世界中の中央銀行が必死にお金を刷って、無理に物価高にしないといけない。
これからは無理しなくても生活コストが下がってくる。ある程度お金を貯めて、低コスト生活を心がければ、新卒から定年まで40年近くもあくせく働く必要がなくなるかもしれない。
植森美緒『腹だけ痩せる技術 (メディアファクトリー新書)』によると、「1980年代の平均的な摂取エネルギーは2150kcal、2007年は1913kcal。」カロリーベースでは日本人は生活コストが下がっている。昔ほど「食っていく必要がない」のだ。
あくせく長期間働く必要があるのは、20世紀型の消費生活(マイホーム、マイカー、最新家電、お受験、グルメ、旅行など、見栄のための出費)にどっぷりとつかっていたい人ではないだろうか。
無職経済は年金財政を救う?
低コスト生活が一般的になれば、年金もそれほど支給しなくてもすむ。年金保険料はなくなり、消費税だけで年金をまかなえるようになれば最高だ。「豊かな老後のためには夫婦で月20数万円必要」という生活スタイルを年金だけで維持するは無理がある。
あまり低コストになりすぎてデフレになってはいけないが、「ゆるやかに経済成長しながら、あくせく働く必要のない世界」が来てほしい。
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