投資と投機の違いが本書でスッキリした。
平均値を重要視するのが「投資」で、標準偏差(SD)を重視するのが「投機」だ。
本書で紹介されていた株の平均月間収益率が2.5%で標準偏差が9%だった。
この場合、月間収益率は2.5%+9%=11.5%から2.5%-9%=-6.5%の間で動く。
「投資」をする場合は収益率の平均値が高い銘柄を選ぶ。
「投機」の場合、標準偏差が大きい(つまり値動きが激しい)ものを選ぶ。
※日常生活で確率的思考を使って「お金と時間」を有効に使いたければ、ジェフリー S.ローゼンタール『運は数学にまかせなさい――確率・統計に学ぶ処世術』 (ハヤカワ文庫NF 2010)もおすすめ。宝くじのような1等当せん確率がゼロに近いものは無視して生きた方がよいようだ。保険に加入すべきかどうかを検討するときにも使える一冊。