「個人金融資産過去最高に 恩恵受けたのは株に投資できた人だけ」 (2014.6.13 NEWSポストセブン)
という記事を読んで「やっとまともな世の中になってきた」と思った。
記事によると、第2次安倍政権になって個人金融資産が増えたが、その「内訳」にご立腹のようなのだ。
投資家が報われるようになった
国民の給料が上がり、生活に余裕ができて給料を貯蓄などに回したから金融資産が増えたのであれば、「欲しかったあの商品を買おうか」「家族旅行に行くか」という気にもなるだろう。
そうではない。2012年末から2013年末までにどんな資産が増加したかの内訳を見ると、 「株式」が106兆円→155兆円(39%増)、「投資信託」が61兆円→79兆円(28%増)と大幅に増えているのに対して、国民が広く浅く保有している「現金・預金」は854兆円→874兆円とわずか2%しか増えていない。
個人金融資産が増えたといっても、その恩恵を受けたのは株に投資した人たちだけなのだ。
リスクを取って投資した人が報われ、リスクを取らず貯金もせずに他人を妬むだけの人が報われない、というまともな世の中になってきた。
何もしない人が報われるのはおかしい
記事では「株式・投資信託が増えて、現金・預金が増えないこと」を嘆いているが、嘆く必要はない。
逆に、「株式・投資信託が減って、現金・預金が増える」ということになれば「デフレ不景気」に戻るということだから大変だ。
記事の最後は、
政府はNISAの限度額を200万~300万円に引き上げることを検討し、“にわか投資家”を株式市場に呼び込もうとしているが、うかつに麻生大臣の“口車”に乗って素人がこれから株に手を出すと、上がりきった株を高値でつかまされるのがオチである。
と結んで、株式投資自体に否定的だ(麻生大臣が「株を買え」と言ったからNISAで株を買った、という人はあまりいないと思う)。
給料を増やす努力はしない、貯金はしない、投資もしない、、、ないないづくしで一体どうなれば満足なのだろう。