本棚を整理していたら、サラリーマン時代の仕事関係の本を見つけて懐かしく感じたので読んでみた。
隅田和行(監修)・鳥羽登(著)『SEのためのMRP』(日刊工業新聞社 1995)
SEというのは今、ベネッセ事件で有名になっているシステムエンジニア(SE)のことだ。
MRPとはメーカーなどで生産管理の仕事をしている人はご存知だと思うが、「原料所要量計画」(Material Requirements Planning)の略だ。
製品・半製品の生産計画、レシピ、原料在庫等のデータを元にMRPと呼ばれるコンピュータプログラムを走らせて原料の発注オーダーを作る。
原料購買担当者はMRPで作成された発注オーダーを元に原料を取引先に発注する。
料理に例えれば、日々の献立スケジュール、料理のレシピ、食材の在庫を元に何月何日にどんな材料を買えばいいかを割り出す。
もしネット通販で買う場合は配送日数も考慮して購入日を計算する。注文~配送完了(入荷完了)までの日数を「リードタイム」という。
今はほとんどの企業はこれらの処理を「SAP R/3」のような「ERP」でやっていると思われる。昔は自社開発のコンピュータシステムでMRPを走らせていた。
自社開発のシステムは「急な生産計画の変更にも迅速に対応できるMRP」というのが特長だった。
もちろん、製造部門の生産計画の変更に柔軟に対応できる購買部門があってこそ使えるシステムだ。
※本書はAmazonの中古で最低価格が3,628円だった(2014.7.29 16:40現在)。定価は2,200円+税なのでプレミアム価格がついている。
※ブログでMRPをネタにしてしまったが、一体誰が読むんだろう??