円安になると輸入物価が上がって大変というのは本当?

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為替が1ドル120円を超えて「円安になると輸入物価が上がって大変!」というのは本当だろうか?

2013年の輸入総額、名目GDPから日本の輸入依存度を計算してみる。

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日本は輸入大国?

輸入総額(確定値)……81兆2425億円 (出典:財務省貿易統計)

GDP(名目)……481.4兆円 (出典:国民経済計算)

輸入依存度= 81兆2425億円 ÷ 481.4兆円 ≒ 16.9%

輸入額はGDPの16.9%だ。

仮に、輸入品の価格がすべて30%値上がりしたとすると、想定される物価上昇率は、

30% × 16.9% ≒ 5.1%

円安で不安を煽る愚

もし、すべての輸入品が30%も値上がりするという異常な値上げがあったとしても、すべての品目の価格に与えるインパクトは約5%の物価高だ。

実際は、高価になった輸入品から国産への切り替えがあったりして、円安という原因だけでは、そんなに物価は上がらないと思う。

果汁、コーヒー、即席麺などなど、個々の品目の値上げについて「○○が値上げだ!大変だ!」というニュースを「作って」いるようにしか思えない。木だけを見て、森を見るのを避けている。

品目ごとの値上げ率を見て、自分の家計にどれだけ影響があるのかを計算してから冷静に対策を検討すべきだ。

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