「セミリタイア資金をどうやって作るのか」
おすすめなのは、マキャベリ『君主論』を読むこと。
「気前がいいヤツは金が貯まらないのでいつまでたってもセミリタイアできない。セミリタイアしたければひたすら倹約して自己資金を作れ」
というのがマキャベリのメッセージだ。。
もちろん『君主論』には「セミリタイア」とは書いていない。
「気前の良い君主」と「ケチな君主」を比較して
「偉業を成し遂げた者は、偉業を実行するための資金を倹約で作ってきた」
という例をあげて、「ケチであれ」と主張する。
私たちの世で偉業を成し遂げた人物たちのなかに、吝嗇ん坊という評判のなかった者がいないことを、私たちは見届けてきた。それ以外の者たちはみな滅亡してしまった。
マキアヴェッリ『君主論』(岩波文庫 1998)p.120
人間、いくら有能でも、カネがなければ何もできない。
もし「気前のいい」キャラでいたければ「自分のカネではなく他人のカネを使え」と言う。
決して自分の財産を削ってはいけない。
見栄を張って気前良くあるより、ケチでいたほうが、結局は貯めこんだ自己資金で好きなことができる。
つまり、自由な人生が送れる。