セミリタイア生活を送りながら株式投資のような「リスク資産で資産運用」をしている人は多いと思う。
セミリタイア生活では定収入がない分、リスクは低い方がいい。
セミリタイアは低リスクで資産運用する
リスクの定義とは何か。
ハワード・マークス『投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識』(日本経済新聞出版社 2012)によると、リスクとはズバリ、
資金を失う可能性のことである。
p.72
せっかく自由時間が確保できても、リスク(つまり資金を失う可能性)におびえて暮らすのでは、精神的につらい。
セミリタイアの資産運用は低リスクでありたい。
低リスクとはなにか
では、低リスクの資産運用とは、具体的に何をすればいいのだろうか?
すぐ思いつく方法としては「現預金、国債の割合を増やす」ことだ。
わたしのポートフォリオ(2015.5末現在)では70%近くが「現預金、国債」となっている。
参照:ポートフォリオ
ただ、現預金や国債ではあまり利回りが期待できない。例えば、日本国債10年物の利回りは0.50(2015.6.11 8:50現在)だ。
現預金、国債は今のところ低利回りすぎる……これが難点だ。
預貯金、国債ではなく、株のようなリスク資産で「低リスクな資産運用」ができないものだろうか?
ヒントを与えてくれるのが上記で挙げた本、ハワード・マークス『投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識』(日本経済新聞出版社 2012)だ。
リスクをコントロールして低リスク運用する
本書によると、リスクをコントロールして低リスクで資産運用できれば、リターンはそこそこ低くてもいい、という。
卓越した投資家というのは、他の投資家よりも高いリターンを記録する者ではなく、他の投資家よりも低いリスクをとって同じリターンを達成する(あるいは、はるかに低いリスクをとって、やや低いリターンを達成する)者ではないだろうか。
p.112
株式投資の世界では「いかにハイリターンを上げたか」で評価されることが多い。
「株で年収○億円!!!」とか、「億り人になりましたーー!!!!!」とかなんとか。
しかし、「リターンは低くても、リスクが低ければOK」なのだ。
具体的な「リスクコントロールによる低リスク資産運用」の方法は本書を参照してほしい。
カギは「株の買い方」だ。
セミリタイア生活は長い。資産運用については低リスクでありたいものだ。