高嶋ちほ子『必ず役立つ! 「○○(マルマル)業界の法則」事典』 (PHP文庫 2014)を読んだ。
さまざまな業界で語り継がれている「成功法則」を集めた本だ。
努力しているのに結果が出なかったり、問題解決のアイデアが浮かばなかったりで悩んでいるときに「他業界の成功法則」が役に立つかもしれない。
法則の裏をかいて無駄遣いを防ぐ
消費者側から見れば、本書に書いてある法則の「裏」をかけば「無駄遣い」を防ぐことができる。
例えば、本書で紹介されている通信業界の法則に、
客と儲けは、無料の後についてくる
というのがある。
ソフトバンクの孫正義氏が小さいころ、父親が経営する喫茶店が集客に悩んでいたそうだ。
そこで小学生だった正義少年は、「コーヒー無料」のチケットを配ることを提案した。
コーヒーを無料で提供しても、サンドイッチなどの食事で利益が出ればよしと考えたそうだ。
結果は大成功した。
この法則を、ビジネスパーソンの立場から読めば本書の法則を活用して収益を上げればいい。
消費者の立場で読めば「タダより高いものはない」と気を引き締めて「無料」に釣られないようにする。
わたしが好きな法則
本書には約200の法則が収録されている。
わたしが好きな法則は
成長は階段状。横ばいでもあせるな(広告業界)
だ。
クリエイターの世界では努力と成長は比例しないという。
努力したら努力した分だけ成長できるというのは幻想とされています。クリエイターの世界では努力と成長は比例しないのです。
(中略)
成長の度合いは階段を上がるようなもので、努力しても結果が出ずに横ばい状態になることは当たり前。それでもくさらず努力する人こそ、成長することができるのです。
p.222
「クリエイター」を「ブログ」に置き換えても通用しそうだ。
PHP研究所 (2014-01-08)
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