「複利」を認めなかったことがアインシュタインの生涯最大の誤り

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わたしがよく読んでいる、さいもんさんのブログ「ひとり配当金生活」の記事、

「アインシュタインは「複利は人類史上最大の発見」と言ったか?」

を読んだ(【2023年3月6日追記】ブログ「ひとり配当金生活」は閉鎖されていた)。

物理学者のアインシュタインが「複利」という金融用語をつぶやいたりするのだろうか?

わたしも疑問がわいたので調べてみた。

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物理学者が複利を発見した?

アインシュタインの言葉とされる「複利は人類史上最大の発見」の元ネタは何だろうか。

Yahoo!知恵袋によると、英語で”The most powerful force in the universe is compound interest.”と言ったらしい。

Yahoo!知恵袋だけでなく、アメリカのニュースサイト(CBS)も調べて確認した。

参照Compound Interest – The Most Powerful Force in the Universe?

この英語が意訳(?)されて、金融商品の営業トークで使われるようになった。

かのアインシュタインも認めた”複利”を使って長期投資すればあなたも億万長者になれる」というわけだ。

もちろん、誇大広告なので鵜呑みにしないでほしい。

”The most powerful force in the universe is compound interest.”を直訳すると「宇宙で最も強い力は複利だ」となる。

ちなみにGoogle翻訳だと、「宇宙の中で最も強力な力は複利です」となる。

「宇宙で最も強い力(=複利)」を発見したのは「人類」だから、「複利は人類史上最大の発見」と言おうと思えば言える。

アインシュタインにとって複利とは何か

複利とは貯金(または借金)の利息が雪だるま式に膨らんでいくことだ。

アインシュタインは「久しぶりに銀行預金の残高照会をしてみたら俺の貯金(または借金?)がとんでもなく膨らんでいた!複利のパワーはすごい!」と言いたかったのだろうか?

違うと思う。

アインシュタインは「宇宙で最も強い力(The most powerful force in the universe)」とは「雪だるま式に膨らむ力(compound interest)」と言いたかったのではないか。

わたしが今読んでいる宇宙論の本『宇宙は本当にひとつなのか 最新宇宙論入門』(村山斉(著), 講談社ブルーバックス, 2011)によると、アインシュタインは宇宙は一切変化しないという信念を持っていたという。

つまり、宇宙という「元本」はずっと一定で、膨らんだり縮んだりといった「変化」はしないと思っていた。

しかし、その信念が崩れてしまう。

自分が導き出した「宇宙方程式」で。

アインシュタインは宇宙が一定で不変なのは「宇宙を一定しておくための何らかの力がある」と考え、その力を「宇宙項」と読んで方程式に組み込んだ。

宇宙という「元本」の利息を消す「何らかの力」があり、その「利息をチャラにする力」が宇宙項だ。

「宇宙項」の欠点は科学的根拠がないことだった。

宇宙の利息は雪だるま式に膨んでいる

宇宙を観測した結果、アインシュタインの信念に反して「宇宙は膨張している」とわかり、彼は「宇宙項は生涯最大の誤り」と認めた。

自分の人生最大の誤りを認めたとき、ふと「宇宙が膨らんでいることは人類史上最大の発見だ」という言葉が口に出たのではないか。

あくまでもわたしの妄想だが。

その後の観測で、宇宙の膨張は加速しているとわかった。

つまり、宇宙に「複利」があるかのように雪だるま式に膨張しているのだ。

この現象を説明するためにアインシュタインが「生涯最大の誤り」とした「宇宙項」が不可欠となった。

では、宇宙の膨張を加速させている力は何か。

それはまだ不明だ。

今のところ「ダークエネルギー(暗黒エネルギー)」という名前があるだけで、実体は不明だ。

宇宙の利息が雪だるま式に膨らんでいる理由は、わからない。

※上記は2016年11月21日現在の情報です。さらに宇宙の観測が進んで、膨張の原因がわかるかもしれません。

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