「やる気」が出ないときに「気合い」や「精神論」で「やる気」を出そうとしても出ない。
そんなときにどうすれば「やる気」が出るのか。
『のうだま―やる気の秘密』(上大岡トメ・池谷裕二 (著),幻冬舎,2008)を読んで学んだ。
「やる気」の出し方は脳科学の知見で明らかになっているのだ。
本書を読めば「やる気」を出したいときにいつでも出せる?!
三日坊主は「脳の仕様」
そもそもなぜ「やる気」が出ないのか?
出ても続かないのか?
それは、脳が「三日坊主」になるようにできているからだ。
脳は、どんなに楽しいことであっても「飽き」を感じるような作りになっているのだ。
だから、「三日坊主」は性格ではなく「人間の脳の仕様」だったのだ。
なので「三日坊主」な自分を責めても意味がない。
では、どうすれば「飽き」を感じないように「習慣化」できるか?
例えば「努力」を「習慣化」して「大きな結果」につなげるにはどうすればいいか?
詳細は本書を参照してほしい。
「やる気」を起動させる4つのスイッチ
人間が「やる気」になっているとき、脳内では何が起こっているのか。
脳にある「淡蒼球(たんそうきゅう)」という部分が活性化しているという。
どうやって淡蒼球を活性化させればいいか?
残念なことにこの淡蒼球、人間の意思では動かせないそうだ。
しかし、淡蒼球を起動させるためのスイッチが4つあるので、スイッチをONにすることで「やる気」が出る。
- スイッチB(Body)……カラダを動かす
- スイッチE(Experience)……いつもと違うことをする
- スイッチR(Reward)……ごほうびを与える
- スイッチI(Ideomotor)……なりきる
「自分へのごほうび」でやる気を出す
それぞれのスイッチの詳細は本書を参照してほしいが、3つめのスイッチである「スイッチR」の「ごほうび」について説明する。
「ごほうび」とは一般的には「ほしいけど高価で買えないモノ」をイメージすると思う。
「仕事をがんばった私へのごほうび = ふだんなら買わないような高価なモノ」だと思いがち(CMなどで思わされがち)。
が、本書でいう「ごほうび」とは「現状とゴールの差を乗り越えること」なのだ。
ごほうび、というのは現状とゴールの差なんです!この差を乗り越えたとき、快感が得られるんです!
p.82
目標と現状との差に愕然として「やる気」を出す。
そして、目標に達成した瞬間こそ、ごほうびをもらった瞬間だ。
本書を読んで、科学的に簡単確実に「やる気」が出せそう。
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