「安全にセミリタイア」するには億単位の貯金があればいい。
だがしかし、サラリーマンが定年前に億単位の貯金を作るのは困難だ。
「30代~50代前半で貯金を1,000万~3,000万円作れるかどうか……」というのが「現実的な線」じゃないだろうか。
先日、『金運上昇 銭道 これさえ守ってたら銭が貯まるで!!篇 』(青木 雄二(著), インプレス, 2014)を読んでいたら「貯金1,000万~3,000万円で安全にセミリタイア」するためのヒントを見つけた。
本書では「安全第一」の観点から「株」のようなリスクのある投資は推奨していない。
だから「働き方」を中心に次のとおり3つの法則にまとめてみた。
- 仕事量は最小限に抑える
- 支出は最小限に抑える
- 儲けようとするな
では、くわしく説明していく。
仕事量は最小限に抑える
セミリタイアとは会社を退職しても仕事を続けるというライフスタイルだ。
だからといってサラリーマン時代と同じような仕事量だと心身がツブれる。
カネを稼ぐために肉体的・精神的にキツい仕事は絶対にしてはいけない。
せっかく会社を退職できたのに、退職後も「キツい仕事」をしてはセミリタイアの意味がない。
セミリタイアしても働くなら「細く長く稼ぐ」という戦略が最適だ。
本書では仕事を最小限に抑えるセミリタイア生活の実例が紹介されている。
支出は最小限に抑える
セミリタイア生活を長く続けるには支出を最小限に抑える。
本書の例では「田舎で仕事」をする。
田舎に移住するのが難しいなら、都会暮らしだからといって高コストな生活はしないこと。
仕事量を抑えれば、自然に支出も下がっていく。
これはわたしがセミリタイア生活で実感している事実だ。
儲けようとするな
会社を退職してセミリタイア生活に入ったのに起業して「ガツーン!」と儲けようとしてはいけない。
本書によると、大事なのは儲けることではなく「損しないこと」だ。
仮に、退職後に始めたビジネスがヒットして大儲けできたとしよう。
当然、仕事量が激増する。
ビジネスを回すため必要な「運転資金」の額も激増する。
長時間労働や資金繰りの悩みで心身がもたなくなる。
セミリタイア中に働くなら、自分のできる範囲でこぢんまりと働こう。
※※
本書は分量が薄い本なので早ければ1時間くらいで読める。
分量は薄いが「セミリタイア成功の本質」が詰まった、内容の濃い本だった。
<目次>
●就職は労働の強度を最優先させなさい!
●モノが一番価値を持つ時代や!
●年金制度など儲けは薄いで!!
●株であれ競馬であれ、ギャンブルはあかんで!!
●青木雄二的起業セミナー1:タネ銭いくら持っとるんや!
●青木雄二的起業セミナー2:儲けの出し方教えたる!
●青木雄二的起業セミナー3:商売の基本教えたる!
●青木雄二的起業セミナー4:成功の仕方教えたる
●青木雄二的起業セミナー5:これが最後の一手や!
出典『金運上昇 銭道 これさえ守ってたら銭が貯まるで!!篇』 (Amazon.co.jp, 閲覧日:2018.4.8)