2018年ワールドカップ「日本ーセネガル」戦を夜中の2時前まで観てたので寝不足だ。
試合終了後の25日未明、大阪の道頓堀では戎橋にサポーターが殺到して騒ぎとなったらしい。
参照W杯騒乱 大阪・戎橋が500人ジャンプで揺れ続け悲鳴…大阪市「危険」と注意喚起(2018.6.25 デイリースポーツ online)
記事によると、試合が終わってエキサイトしたサポーター500人が橋の上で一斉にジャンプを始めて橋が大きく揺れた。
大阪・道頓堀の戎橋には試合後、約500人のサポーターが殺到。ニッポンコールが起こり、一斉に橋の上で飛び跳ねたために、橋が揺れ、各所で悲鳴があがる騒動に発展した。
なぜ悲鳴があがるほど橋が大きく揺れたのか。
サポーターのジャンプと橋の共鳴
サポーター500人が一斉にジャンプして橋が振動した。
橋が不気味に上下に揺れはじめ、各所で悲鳴があがり、地震が起こったのかと不安がる人も。危険な状態となった。
大勢のサポーターのジャンプが引き起こす振動と、戎橋の固有振動数が一致したら、揺れの振り幅が増幅して想定外の大きな振動が引き起こされる可能性がある。
500人が人為的に起こした振動と戎橋が「共鳴」して、橋の設計時には想定していなかった大きな揺れが発生する可能性がある。
参照共鳴とは(コトバンク)
もし、サポーターが「理系」なら、一斉にジャンプするようなことはしなかったのではないだろうか。
橋が崩落した事例
実際に、大勢の人が引き起こした振動のせいで橋が崩落した事例がある(畑中洋太郎『続々・実際の設計』より)。
1831年、イギリスで兵士68人が吊り橋の上を行進してたとき、橋をつっている鎖が切れて橋全体が川の中に落ちた。
原因は、兵士が歩調を合わせて行進したために振動が発生し、吊り橋の固有振動数と一致して大きな揺れが起こって吊り橋の鎖を切ってしまったため。