わたしが40代前半に会社を早期退職したのは2011年だった。
株価は低迷して、「投資で儲ける」なんてまったく期待できなかった。
ちなみに、2011年大納会(12月30日)の日経平均株価は8,455.35円だった。
保有している銘柄のほとんどは含み損が出ていた。
でも、退職した。
辞めたかったから辞めた
株式投資で金融資産を増やせる見込みがないのに退職した理由は、
それでも辞めたかったから
だ。
金融資産が増えなければ「貯蓄の取崩し」で生きるしかないから、貯蓄は右肩下がりで減っていく。
それでも辞めたかった。
なので、退職した。
株式投資に期待しないからセミリタイアできた?
退職後、しばらくして、2012年末頃から「アベノミクス」で株価が急騰し始めた。
退職前は「貯蓄は減りつづける」と思っていたが、一転して増え始めた。
2012年から2017年まで、右肩上がりで増え続けた。
上記のグラフは、2003年末の純金融資産の金額を100としている。青のグラフはサラリーマン時代、緑はセミリタイア時代だ。
2018年は株価が下がって退職後初めて前年比で純金融資産は減った。
元々、株式投資で資産を増やすことを期待していなかったから、純金融資産が減っても落胆はあまりなかった。
もし、アベノミクスの最中に退職して「右肩上がりの資産増」に慣れきっていたら、2018年はもっと精神的に落ち込んでいたかもしれない。
※※
なので、株価低迷時の株式投資に期待できない時期にセミリタイアするのもいいかも。
もちろん、老後破産しない程度の貯蓄を退職前に用意するのは言うまでもない。