定期預金の利息にかかる20.315%の税金を0円に?「ソニー銀行・積み立て定期預金」でコツコツ貯蓄&裏ワザで税引き前の利息を100%手に入れよう!(2015.6.2 ザイ・オンライン)
という記事を読んだ。
定期預金の利息にかかる税金をゼロにする方法があるのだ。
結論は、利息を6円にすれば税金はゼロとなる。
理由は、税の計算では「1円未満は切り捨て」となるからだ。
利息を100%もらう
例えば、上記の記事で紹介されていたような「金利0.12%(税引前)の定期預金」に1年預けたとする。
利息を6円とするため、元本は5,000円とする(6 円 ÷ 0.12 % = 5,000 円)。
元本を5,000円としておけば、利息に税金がかからず、6円を丸々もらえる。
税の計算
利息6円にかかる税がゼロとなる理由を、計算で確かめる。
まず、国税(税率15.315%)を求める
6 円 × 15.315 % = 0.9189 円
となり、1円未満なので国税はゼロ円。
利息が7円以上になると、国税が1円を超えるので課税される。
7 円 × 15.315 % = 1.07205 円
よって、利息の上限は6円だ。
地方税(税率5%)も求めておく。
6 円 × 5 % = 0.3 円
これも1円未満なので切り捨てとなり、地方税もゼロ円。
よって、利子にかかる税金はゼロ円だ。
利子税ゼロの公式
金利r(%)の定期預金(1年もの)の利息をゼロにするための元本a(円)は、
$$a\times \frac {r}{100}=6$$
$$a=\frac {600}{r}$$
となる(r>0とする)。
元本は、600を金利で割ればいい。
金利が0.12%(税引前)なら、利息がゼロとなるための元本は、
600 ÷ 0.12 = 5,000 円
となる。
利息0.1%~0.25%の計算結果を下図に示す。
※上記は2020年7月14日現在の情報です。税の計算は法改正等で変更となる場合があります。