「心の豊かさ」を実現するには「お金が必要」という身も蓋もない結論だった。
日本銀行の金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査 [単身世帯調査]」(令和元年(2019年))によると、「心の豊かさを実現するには何が必要か」という問いの回答で最も多かったのが「経済的な豊かさ」だった。
参照家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和元年調査結果(金融広報中央委員会「知るぽると」)
おひとりさまの多くが「お金がないと心が豊かにならない!」と思っている。
常にお金の不足感があると、心の豊かさどころではないからね。
お金がなくても心の豊かさは実現できるが難易度が高い、やはりあったほうが実現可能性は上がる(ただし「一生遊んで暮らせるような大金」は不要)。
「心の豊かさ」を実現するための3条件
上記の調査結果によると、「心の豊かさ」を実現するために必要なのは何かという回答を上位から挙げると次のとおりだった。
- 経済的な豊かさ 49.7%
- 健康 49.6%
- 趣味の充実 40.3%
- 時間的な余裕 37.8%
- 将来の生活への安心感 22.5%
- 仕事の充実 18.1%
- 家族とのきずな 11.2%
- その他 9.0%
- 人や社会への貢献 4.5%
出典金融広報中央委員会:家計の金融行動に関する世論調査 [単身世帯調査]令和元年調査結果「調査結果(単純集計データ)」 p. 37
「経済的な豊かさ」、つまり「ゼニ」が堂々の1位。
わたしの経験からも、「おひとりさまの心の豊かさ」の実現には「経済的な豊かさ」「健康」「趣味の充実」の3つが必須と感じる。
意外というかやはりというか「仕事の充実」は下位にある。
「心の豊かさ」のために「仕事の充実が必要」だと思っている人は少ない(笑)。
「仕事」は「心の豊かさ」のためではなく「経済的な豊かさ」を実現するための手段に過ぎないと割り切っているのだろう。
つまり、本音は働きたくない。
セミリタイアが最高
調査結果の4位には「時間的な余裕」が入っている。
ということは心の豊かさを実現するには「セミリタイアが最適」という結論になる。
ある程度の貯蓄とマイペースな仕事で「経済的な豊かさ」があり、会社を辞めて心身とも「健康」でいることができて、自由時間が増えて「趣味の充実」が実現できていて、生活全般で「時間的な余裕」がある……というのが理想的なセミリタイアのライフスタイルだからだ。
調査結果の上位4つは「セミリタイア」することで一気に手に入る。
まとめ
まず「セミリタイア」する。
すると「心の豊かさ」が手に入る。
「心の豊かさ」が手に入ると、アンケートの上位4つがついてくる。