SNSがあれば学校に行かなくても数学が学べるいい時代になった。
最近は「合同式」の知識を身につけた。
「合同式」は中学・高校の数学の範囲外なので学校で習ったことがない。
なので、会社を早期退職後にはじめて身につけた数学の知識だ。
合同式とは
合同式の説明は簡単だ。
15も8も、7で割れば余りはともに1で同じだ。
このとき合同式を用いて、
15 ≡ 8 (mod 7)
と、横線が3本ある記号「≡」で表す。
この式は「15合同8モッド7」と読む)。
次のツイートでは合同式「15 ≡ 8 (mod 7)」を「15 = 1 × 7 + 8」だと説明していた。
合同式ってただ「a=km+bと表される」ことを「a≡b (mod m)」と書くという単なる表記に過ぎなくて、関数で「x=1のときy=2」を「f(1)=2」と書くのとほとんど同じで、だから合同式に慣れていなければ、慣れた表記に直せばそれで理解できるんだけどね。
— AKITO🍤 (@Akito_ut) June 17, 2019
なるほど。
合同式の使い道
合同式の知識を身につけて、何か使い道があるのか?
ある。
例えば、巨大な数字の割り算の余りを求めるときだ。
twitterでこんな問題を見つけた。
これの合同式(mod)の解き方を教えてくれるお優しい方募集中です pic.twitter.com/RtYVNG3cCZ
— 翠川からあげ🀇🀇🀇🀈🀉🀊🀋🀌🀍🀎🀏🀏🀏 (@Karaage_midori) November 29, 2019
「2100を7で割った余りは?」という問題だ。
2100は超巨大な数字で、電卓でも計算不可能だ。
が、余りを求めるだけなら「合同式」を使えば簡単だ。
2100 = 2 × (23)33 = 2 × 833
と変形する。
8を7で割った余りは1で、1を7で割った余りも1なので「合同式」で表すと、
8 ≡ 1 (mod 7)
だ。
合同式の性質を利用
合同式の左辺と右辺は、次のように何乗しても成り立つ。
833 ≡ 133 (mod 7)
参照合同式(mod)の意味とよく使う6つの性質(高校数学の美しい物語)
「833 ≡ 133 (mod 7)」とは、「833を7で割った余り」と「133を7で割った余り」は同じという意味だ。
133は1なので、133を7で割った余りは1。
つまり、833を7で割った余りも1だ。
2100 = 2 × 833
なので、2100つまり2 × 833を7で割ったら余りは2となる。
なぜ余りが2となるか
833を7で割ったら余りは1なので、
833 = 7k + 1 (kは正の整数)とすると、
2100 = 2 × 833 = 2(7k + 1) = 14k + 2 なので、
14k + 2を7で割ったら商は2kで余りは2となる。
※twitterの他にもYouTubeに合同式を解説した動画がたくさんあるので参照してほしい。