最近のセミリタイア生活(FIRE生活?)では、かなり数学にのめりこむようになってきた。
「m4+14m2が2m+1の整数倍となるような整数mをすべて求めよ。」
という2013年度の千葉大学医学部の入試問題があったので解いてみた。
合同式を使ってみた。
答案
mod 2m+1で考える。
m4+14m2が2m+1の整数倍だとすると、
m4+14m2 ≡ 0 …①
2m+1は2m+1で割ると割り切れるので、
2m+1 ≡ 0
2m ≡ -1 …②
①のm4を2mの何とか乗に変形したいので、①の両辺を16倍する。
16m4 + 16 × 14m2 ≡ 0
(2m)4 + 16 × 14m2 ≡ 0
(-1)4 + 16 × 14m2 ≡ 0
1 + 16 × 14m2 ≡ 0
1 + 56 × 4m2 ≡ 0
②の両辺を2乗すると、
4m2 ≡ 1 より、
1 + 56 × 4m2
= 1 + 56
= 57 ≡ 0
整数mを求める
57 ≡ 0 (mod 2m+1)
ということは、57は2m+1で割り切れる。
2m+1は57の約数だ。
57を因数分解すると、
57 = 3 × 19
mは整数でマイナスもあるから、
57 = (-3) × (-19)
もある(整数はマイナスもあることに注意)。
よって、57の約数は±1, ±3, ±19, ±57の8個だから、
2m + 1 = ±1, ±3, ±19, ±57
この方程式を解くと、求める整数mは、
m = 0, -1, 1, -2, 9, -10, 28, -29
となる。