ロシアの非道なウクライナ侵略が続いている。
戦争を機にロシアの歴史を学ぼうと思い『名画で読み解く ロマノフ家 12の物語』(中野 京子(著), 光文社新書, 2014)を再読している。
歴代のロシア皇帝などロマノフ王朝に関する12の絵画を鑑賞しながら帝政ロシアの歴史が学べる。
本書でわたしが驚いたのは絵画ではなくロシアの君主の「系図」だ。
殺害されて人生を終えた君主が多すぎる!
18人中4人
歴代のロシア君主(ロマノフ朝)は18人いる。
参照ロマノフ家(Wikipedia)
そのうち、殺害(暗殺・処刑)された君主は4人もいる(退位後の暗殺も含む)。
殺害率は22.2%だ(4 ÷ 18 = 0.222……)。
ロシアのトップになるということは「暗殺や処刑におびえる」ことでもあるのだ。
日本の平和を実感
日本の天皇や幕府の将軍と比べると、ロシアの君主は異常に「殺害率」が高い。
歴代天皇(126代)のうち、殺害されたのは
2人とも古代の天皇で、中世以降はゼロ。
江戸幕府の将軍(15人)は、殺害で死亡したのはゼロ(未遂もない)。
ロシアのロマノフ王朝の成立は1613年だ。
日本では1613年以降は殺害された天皇や将軍はゼロ。
ロシア史の本を読んで、あらためて日本がいかに平和であるかを実感した。