就職に失敗したことを嘆いた歌

早期退職者のバイブル『方丈記』で有名な鴨長明は、「就職に失敗」したことが理由で世捨て人になったということを「20代と40代に就職に失敗した超有名リタイア者」で書いたが、彼は就職に失敗したことを和歌にも詠んでいた。

身の望み叶い侍らで、社の交じらひもせで籠もりゐて侍りけるに、葵を見てよめる

見ればまず いとど涙ぞ もろかずら いかにちぎりて かけ離れけむ

(見るとまずいよいよ涙がもろくこぼれる諸葛(もろかずら)よ。どのような前世の因縁で鴨の社への宮仕えからかけ離れてしまったのだろうか。)

新古今和歌集 巻第十八 雑歌下 1778

久保田淳訳注『新古今和歌集〈下〉 (角川ソフィア文庫)


「身の望み」というのは「鴨の社」の神官になるという希望。父親が鴨の社の神官のトップだった。20代の頃、父が亡くなり、後を継いで自分も神官になれると思っていたがなれず。40代にも神官になる話が持ち上がったがなれず、出家してしまう。

現代風に読むと、父が社長を務めていた第一希望の大企業に就職できず、会社のHPを見ながらため息をついてツイートしているような感じだ。

ただ、就職に失敗したおかげで、遁世者として大成功したのだから、人生はどう好転するかわからない

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