「所得は高いが富裕ではない層」をアメリカでは「HENRY層」と言うらしい(High Earners Not Rich Yet)。具体的には年収10万~24万9,999ドル(約1,000万~2,500万円)の層(「年収2,500万円なのに富裕ではない」ってどんな生活?!)。アメリカではHENRY層が年末商戦の時期になっても財布の紐を固くしているため、企業が苦戦しているらしい。
高級カバンのコーチは客がプレゼント用に予定する支出は減っており、11月のショッピングセンターへの客足も急減したと指摘。宝飾品のティファニーの8-10月(第3四半期)米州既存店売上高は、前年同期並みにとどまった。
高所得「HENRY」も最富裕「2%族」も倹約モードの年末(Bloomberg)
年収25万ドル(約2,500万円)超の上位2%層の財布も固いようだ(ウォール街金融機関のボーナスが減っているため)。
リセッション前にはHENRYの4倍以上を高級品購入に充てたこの層も、今は2倍程度にとどまるとして、「彼らは非常に消費を抑制していて、自分の将来や経済全体をとても不安に感じている」という。
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アメリカの超高所得者でさえ将来不安を抱えて消費を抑えているのだから、日本で小金を貯めこんだところで不安がなくなることはない。
ただ、将来不安から収入を貯蓄に回すのは悪いことではない。仕事をいつでも辞められるという「ごほうび」を自分にプレゼントできるからだ。
※消費好きと言われるアメリカ人がクリスマスなのに節約するということは、今が景気のピークなのか?