金子哲雄『学校では教えてくれないお金の話 (河出文庫)』によると、ファミレスのドリンクバー(価格:200~300円)の原価は1杯5~8円くらいだそうだ。
ドリンクバーの原価は、1杯5~8円くらいです。つまり、200円で飲み放題だとしても、25杯以上飲まなければ、モトは取れないのです。
しかも、ファミレスとドリンク会社は、多くの場合、「たくさん消費すれば消費するほど、仕入れ値を下げる」という契約を結んでいます。キミたちが、ドリンクバーで飲めば飲むほど、ファミレスの利益が上がる仕組みになっているのです。加えて、ドリンクバーはセルフサービスなので人件費もかかりません。
本書p.48
ドリンクバーのドリンクはたいてい、コーヒーやジュースなど、カフェインや砂糖が含まれているものが多い。短時間で25杯も飲んだら死ぬ(または死ぬような辛さを味わう)。もし飲めたとしてもファミレスの仕入れ単価の値下げに貢献するだけだからモトがとれない。
金銭面から言えば「飲めば飲むほど損をする、かといってあまり飲まなければ丸損」。
うまいシステムだなあ。