夏の節電対策のため、アズマカナコ・もりたしずく『節電母さん』(集英社 2013) を読んだ。
究極かつ確実な節電方法、それは「家電製品」を持たないこと。
原作者のアズマカナコ氏は専業主婦で、夫と子供2人で東京都の某市に在住とのこと。
家電製品は持たず、照明も使わない。
家事や入浴は明るいうちにすませ、仕事から帰宅した夫は暗い台所でランタン一つで夕食をとる……暗い台所で食事なんて、ご主人は大丈夫か??
冷蔵庫は使わず、洗濯は洗濯板とタライでやる。
結果、電気代は月500円以下だ。
節電に対する執念はすごい。
タダモノではない主婦だ。
なぜ節電に走るのか
彼女を節電に走らせている大きな動機は「家電嫌い」だ。
家電製品を動かして電気を浪費するのが我慢ならないみたいだ。
「家電製品」とは無駄に電力とカネを浪費するだけの金食い虫にしか見えないのかもしれない。
節電するために必要なものは「時間」だ。
彼女は出産のため退職して専業主婦になった。
つまり、時間がたくさんできて「節電の工夫」を実践するための時間を持てたことが、節電の成功要因となっている。
時間があるということは手間もかけることができる。
洗濯のように、ふつうの家庭なら洗濯機がやることを人間がやるので、その分節電できる。
電気エネルギーではなく主婦エネルギー(?)を有効活用すれば生活費を大幅に抑えることができる。
ふだんは多忙でタライと洗濯板で洗濯する時間のない人は、本書の節電対策からできることをピックアップして、無理のない範囲で実行するだけで節電効果は十分ある。
まとめ
- 電気を使わずに時間、労力、知恵を使えば電気代は月500円以下に抑えられる。
- 自由な時間があれば電気代も含めて支出は減る。