戸口から一歩も出ないでいて、世界のすべてのことが知られ、窓から外をのぞきもしないでいて、自然界の法則がよくわかる。外に出かけることが遠ければ遠いほど、知ることはますます少なくなっていくものだ。
金谷治『老子』 (講談社学術文庫)p. 151
引きこもっていたほうが世界がよく見える。
遠くに出かけても知ることは少ない、、、Googleの出現を何千年も前に予言した『老子』のすごい言葉?
会いたくない人と会わなくていい時代
GoogleのようなIT技術というのは「会いたくない人と会わないで快適に生きる技術」だ。
質問したいことがあっても人に直接きくって結構ハードルが高い。
特に、あまり話したくない人に質問するのは至難の業だ。
会わないとストレスもない
一方、「ググる」のはまったくストレスを感じない。
リアルの世界で他人に質問することが苦手な人にとっては救世主のような発明だ。
ネット社会の終着点は、
「リアルの世界では会いたい人と会いたいときにだけ会い、会いたくない人とは一生会わないですむ”ワガママ”が実現する世界」
だと断言する。