昨日更新した記事「48歳で貯金3000万円なら余裕でセミリタイア生活が送れる」で紹介した本『「好きなこと」だけして生きていく。』(心屋仁之助著 PHP研究所 2014) が、当ブログ経由でけっこう売れてビックリしたので、この本についてもう少し紹介したい。
本書は「周囲の期待」にこたえようとして我慢して働こうとしたり、「老後貧乏」におびえてやりたいことを我慢してお金をため込もうとしている人におすすめの一冊だ。
著者の心屋仁之助は人気の心理カウンセラーで、近所の大手書店でも著書が平積みで置かれている。
わたしが著者に興味を持った理由は、「19年間勤めていた会社を”色々あって”早期退職した」からだ。
わたしも20年近く会社に勤めて早期退職したので、著者のプロフィールに共感が持てた。
頑張って働いても報われない
著者は佐川急便で管理職として朝から深夜まで働き詰めだった。
早朝から夜遅くまで、文字通り身を粉にして働いていた。なのに、評価されない、楽しくない……という不平不満の塊でした。それでも、今度は不平不満を言うのは悪いことだと、そんなことさえ抑え込んでいました。いや、抑え込んでいたつもりでした。でも、その分の「不機嫌」を周りにまきちらす……。ああ、そんな最低なことをしていました。
本書「はじめに」
つまり、「会社で我慢して頑張っても認められずに不平不満を抱え続け、周囲に当たり散らす」という生活を続けていた。
なぜ不平不満を抱えながら仕事を我慢して続けたかといえば、「頑張らないと認めてもらえないし稼げない」という「思い込み」があったからだ。
でも、この「思い込み」が「自分で勝手に作り出している妄想」にすぎないことに気づく。
「我慢したり頑張る」ことをやめて「好きなことだけ」をして生きていくことにしたら、仕事で結果が出るようになり、お金にも困らない生活ができるようになった。
わたしたちは、
- 仕事で成果を出さないと職場で認めてもらえない
- 頑張って働かないとお金を稼げない
- お金とは、我慢したり苦労したりした結果もらえるもの
- みんなが忙しい時に私ひとりだけ「定時で帰る」「有給休暇をとる」のは悪い
- 会社を辞めて「ブラブラする」「地方でカフェを開業する」「ミュージシャンになる」ことは無謀
と思っている。
だから、体調が悪くても、大雪で電車が止まっても、職場に出勤しようとする。定年まで会社にしがみつこうとする。
なぜか。
「自分には価値がない」と思い込まされているからだ。
それは「罪悪感」。
「報われない現実」を今すぐ逆転する
働いて働いて高収入になった人たちも「働かない自分には価値がない」と思い込んでいる「ニセモノの金持ち」だという。
自分がお金にふさわしい価値があるとは思っていないので、いくら稼いでも、「まだ足りない」「もっと稼ごう」「もっと稼がないとなくなってしまう」と成功や失敗にこだわり、いつもお金におびえ、追われている人たちです。
でも、とりあえず「自分には働かなくても価値がある」ということにすると、現実が逆転する。
「罪悪感」「自己無価値感」を言い訳にして働くことをやめ、好きなことだけをやっていく。
好きなことをして幸せになる。
すると、なぜか働いた分以上の豊かさや、今まで考えたこともなかったところからの収入を手にすることができます。
想定外の収入……なんだかワクワクする。