長期投資家が株を売っても裏切りにはならない

中野晴啓『長期投資のワナ ~ほったらかし投資では儲かりっこない』(宝島社 2016) を読んだ。

「長期投資家」というと「何十年も株を保有して何があっても売らない」というイメージ(教義?)がある。

本書を読んで、「そもそも、何のために長期投資をするのか」という問いについて、自分なりに再整理することができた。

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長期投資とは「負けない」こと

投資家は何のために長期投資をするのか。

本書によると、「長期投資は高いリターンをめざすものではない」という。

長期投資に必要なのは、より高いリターンではなく、できるだけ下がらないような、堅実なポートフォリオを持つことなのです。しゃにむになって上昇相場に追いついていく必要など、どこにもありません。上昇相場でベンチマークに勝つのではなく、下げ相場でベンチマークに勝つことが何よりも大事なのです。

p.60

「下げ相場」で他人より損しないことが「長期投資成功のコツ」なのだ。

長期投資とは「勝利」ではなく「負けないポートフォリオ」を持つことを目指す投資。

ということが本書を読んでわかった。

長期投資家が株を売っていいのか?

長期投資家といえば何十年も株を保有し続けるというイメージがある。

つまり、買った株は売らない。

しかし、本書によると「長期投資家が株を売ることに罪悪感を覚えなくていい」という。

長期投資を前提にして投資したからといって、絶対に売ってはいけないという決まりはありません。

(中略)

でも長期投資家は、投資した銘柄を売ることに対して、罪悪感を覚えるケースが多いようです。その会社のビジネスを応援する目的で投資したのに、売却して利益を得ることが、何か裏切り行為であるかのように思えるのでしょう。

p.182

長期投資家が「罪悪感」を覚えることなく、「応援している会社の株」を売っていいケースとは?

詳細は本書で。

長期投資のメリットを最大化して、利益を追求していくために勉強になった本だった。

目次

第一章 長期投資の大誤解
長期投資=持ち続ければ良いというわけではない
合理的根拠のない長期保有は「投機」と同じ
持ち続けるのはプロとして失格

第二章 インデックス投資の真実
インデックスファンドが人気化しているこれだけの理由
「インデックス運用vs.アクティブ運用」の不毛な論争
人気の秘訣はローコスト

第三章 金融業界のカラクリ
銀行の窓口にいる人はただの売り子
販売担当者は手数料が高い商品から勧めてくる
いろいろな商品を買う=分散投資ではない

第四章 本当に儲けている人の投資法
金融機関の言うことを聞かない!
買値にこだわらない
不毛な「何%値下がりで損切り」のルール

巻末特別対談 スパークス・グループ株式会社 阿部修平×セゾン投信株式会社 中野晴啓

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