会社を早期退職してセミリタイア生活に入るときに一番の心配は「お金」だと思う。
「死ぬ前に無一文になりそうになって、あわてて仕事を探したり、生活保護を申請したり、面倒なことになるんじゃないか」
という心配だ。
わたしは、2011年に40代前半で早期退職した。
本記事は2017年4月に書いているので、会社を辞めてもう5年以上経過した。
最近はお金の心配はほとんどしなくなった。
ただし、根拠はない(笑)。
根拠はないけど、心配しなくなった。
早期退職を決定した根拠
確かに、退職前は「逃げ切り計算機」でシミュレーションして「平均寿命くらいまでは貯金が持つ」という結果が出た。
「平均寿命まで貯金が持ちそうだ」というのは、早期退職の根拠となった。
しかし、シミュレーションはあくまで「妄想」でしかない。
現在の生活レベル(収支、年金制度、健康状態)が死ぬまで続くという前提だからだ。
インフレ率は年1~2%という前提だ。
今後数十年のインフレ率を予想するのは不可能だから、インフレ率が1~2%というのは「妄想」というか「願望」でしかない。
だから、シミュレーション結果と実際の結果が大きく異なる可能性は十分にあり得る。
根拠のない自信
資産運用シミュレーションは「願望」がかなり入り込んだ「妄想」に過ぎず、今後の資産運用結果はどうなるかわからない。
じゃあ、なぜ「お金の心配」がなくなったのか。
ただ、なんとなく心配しなくなった、としかいえない。
アベノミクスの株高があったり、ブログで小遣い稼ぎができたりして、金融資産が思ったより減らない(逆に、退職前より増えている)。
「サラリーマンとしてフルタイム勤務しなくても、お金は何とかなっている」
という現実が5年以上続けば、お金の心配なんてしなくなる。
「根拠のない自信」というのは意外に強い自信になっている。