セミリタイア中の資産運用で株価暴落より怖いこと

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全面改訂 超簡単 お金の運用術』(山崎元著,朝日新書,2013)を読み直した。

本書は金融資産のポートフォリオを決める際におおいに参考にしている。

改めて本書を読んで、資産運用の本当のリスクを再認識した。

資産運用といえば株式投資をイメージするが、株式投資のリスクで一番大きいのは「株価が暴落する」ことだ。

例えば、株価が1年で30%暴落すると、元に戻そうとすれば年利回り5%でも約7.3年かかる(計算式は後述)。

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株価暴落より怖いこと

株式投資では株価暴落も怖いが、それ以上に怖いのが「不安を煽られてハイリスクな金融商品に手を出すこと」だと本書を読んで感じた。

本書では「金融版霊感商法」と呼んでいる。

例えば、「ハイパーインフレ」「国債大暴落」「預金封鎖」「国家財政破綻」「老後破産」などなどのトンデモ論で不安を煽られて、焦って変な投資信託を買ってしまうのが怖い。

その時その時、なにか恐ろしいものを仕立てては、紙屑以下の本を書き、へそで茶を沸かすようなセミナーを仕立てて、結局はツマラナイ物を高く売ろうとする、というのが金融版霊感商法の常套手段だ。本書の読者は相手にしないに越したことはない。

わたしの場合、不安に駆られて「やらなければならない!」と思うことは「やらない」ことにしている(セミリタイア生活で身につけた知恵)。

【補足】株が1年で30%暴落したら何年で回復する?

先に書いた「株価が1年で30%暴落すると、元に戻そうとすれば年利回り5%でも約7.3年かかる」の計算式を挙げておく。

20xx年、株で100万円持っていて、1年で30%暴落して30万円減って、70万円でその年を終えたとする。

70万円になった株を100万円に戻すには、運用利回りが年5%でx年かかるとすると、

株のリカバリ計算

以上の計算より、約7.3年かかる。

※対数計算の答えはカシオの「ke!san 生活や実務に役立つ計算サイト」の「対数関数」で次のように求めた。

対数計算
出典:ke!san 生活や実務に役立つ計算サイト

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