2018年最初に紹介したい本が『年収200万円からの貯金生活宣言』(横山光昭(著), ディスカヴァー・トゥエンティワン, 2009)だ。
わたしが本書を読んだのは2009年頃、まだサラリーマンをやっていたが「リーマン・ショック」で景気がどん底だった。
景気がどん底で収入が激減したり株価が暴落するような場合、頼りになるのは「貯金(現預金)」だ。
本書の想定読者は「貯金ができない人」だが、セミリタイア資金の運用にも使える法則が満載だ。
いざというとき貯金があれば人生の選択肢が増える。
株高で余裕のあるうちに「冬」に備えたい。
貯金があればなんとかなる
景気が悪化して収入が激減して貯金がなければ、パニックになる。
貯金がないことにより、あわてたり、妥協したり、自分自身をあきらめたり、だまされやすくなります。
(中略)
結局、収入がとだえたとき、乗り越えられるかどうかの違いは(メンタル面の強さなどもありますが)、貯金があるかないかに左右されます。
p. 32
本書では「いくらくらい貯金しておけば安心できるか」、具体的な数字を提示している。
投資よりも大事なこと
では、貯金を増やすために大事なことは何か。
本書によると「固定費を減らす」ことだ。
わたしもそう思う。
しかし「貯まらない人」は何をしているのか。
ムダな固定支出のスリム化をすべき人や、キャッシングなどで借金するような人が、投資関連の本を読みあさり、実際に挑戦してのめり込み、成果に一喜一憂しているケースが多いのです。
pp. 35-36
貯金があまりない人が貯金を増やすには、一か八かの投資で収入増を狙うより、支出(特に固定費)を確実に減らしていくことだ。
投資は貯金を増やすためにやるのではなく、増えた貯金の一部でやるべきだ。
と、わたしは思っている。
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