先日、とあるセミリタイア願望があるサラリーマンのブログを読んでいた。
「セミリタイアしたいけど家族が反対するし心配するに決まってるからできない」という記事だった。
意地悪に解釈すると「家族を説得する自信がないから(プレゼン能力がないから)現状に妥協してこのまま惰性で働く方が楽」とも読める。
わたしも、早期退職したいと思い立ってすぐに退職願を出して会社を辞めたわけではない。
セミリタイア生活突入を5年ほど先延ばしした。
「今日こそ上司に退職を切り出すぞ!」と心に決めるも、できずに帰宅する日々が続いた。
なぜか。
「サラリーマンの行動原理」と「セミリタイアという価値観」は正反対だからだ。
サラリーマンの行動原理
わたしが考える典型的なサラリーマンの行動原理は次のとおり。
- 批判されたくない
- 他人と違うことなんか怖くてできない
- 責任を取りたくない
突然「40代で会社を辞めてセミリタイアする!」なんて宣言するとどうなるか?
- 家族や親戚から批判(猛反対)される
- 他人と違うことをする恐怖に直面する
- 退職後の行動の結果はすべて自己責任
となる。
どれも、ふつうのサラリーマンが嫌がることばかり(笑)。
定年前に早期退職してセミリタイアするには、日本のサラリーマンが一番嫌がることをやらなければならない。
本当に好きなことをやろうと思ったら、人に迷惑をかけてしまうかもしれません。人から非難されたり、嫌われたり、バカにされたり、妬まれたりする可能性もあります。いや、可能性ではなく、確実にそうされます。
あなたが突然「会社を辞めてミュージシャンをめざす」と宣言したら、どれだけの人が反対するでしょう。
「南の島で釣りをしながらブラブラ暮らす」と言ったら、頭がおかしくなったのかと思われるかもしれません。
好きなことをしようと思ったら、人に迷惑をかけて、嫌われる覚悟がいります。
安定を手放すとか、収入をなくすとか、築いてきた地位や立場を捨てるとか、とにかく一番恐ろしくて、絶対それだけはあり得ない、というところに飛び込まないと、好きなことをしては生きていけません。
出典『「好きなこと」だけして生きていく。』(心屋 仁之助 (著), PHP, 2014)
セミリタイアしても怖いことは起こらない
上記のハードルを乗り越えてセミリタイアすると、どうなるか。
ここからはわたしの個人的な経験だが、
- 批判は気にならなくなる
- 他人と違うことをやっても怖いことは起こらない
- 自分で責任を取った方がラク
いちばんハードルが高いと思われる「家族や親戚から批判される」については次の記事を参考にしてください。