こんなツイートを見つけた。
「まだ治療法があります」と言われ、治る可能性があると思い喜ぶ。医師は治らないことはわかっているのだが。「死の先送り」はその場はいいが、必ず限界が来て辛い思いをする。今を重視するか、人生全体を重視するかはその人の生き方。今重視なら後で辛くても仕方がない。生き方を医療では救えない。
— 萬田緑平 (@ryokuhei) 2018年11月28日
完璧な医療を受けて「死の先送り」を続けたとしても、いつかは死ぬ。
このツイートを読んで「”退職の先送り”も同じだな」と感じた。
定年を迎えて、雇用延長や再就職で働き続けても、いつかは限界がきて「完全リタイア」するときがやってくる。
そのとき「死の先送り」と同様に「辛い思い」をするんじゃないか。
退職後に何をすればいいかわからない
なぜ「辛い思い」をするのか。
それは、「自分の時間の使い方」を学ぶ機会が持てなくなるからだ。
もし早期退職してさっさとセミリタイア生活に入れば「退職後は何をすればいいか」イヤでも考える。
辞めた当初は「退屈な時間」を持てあますかもしれないが、「自分で考えて行動する」機会が増えてくるので、やがて「自分時間」の使い方もうまくなってくる。
もし、「退職の先送り」をし続けて「自分の時間を自分で考えて使う」機会がなければ、人生の終盤で「退職後に何をしていいかわからない」ことになる。
「退職の先送り」をすればするほど「自分時間」は少なくなるので、残り少ない貴重な時間を浪費することになる。
老後も生活費が高止まり
「老後も働けばいい」のもう一つの罠は「生活コストが高くつく」ことだ。
退職者はわかると思うが、「退職すると支出が必ず減る」のだ。
理由は「働かないから」。
老後に収入が増えるとメリットだけのような気がするが、収入が増えた分、支出も増える。
働くことで生じる「ストレス解消費」「交際費」などで、現役時代と同様、出費が高止まりし続ける。
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このように「退職の先送り」し続けると「自分時間」「お金」を有効活用できなくなると思ったので、わたしは40代でさっさとセミリタイアしました(笑)。