理由を「他人のせい」にするのは少々心苦しいが……。
サラリーマン時代に結婚せず、マイホームも持たなかった理由は次の2つが大きいと思っている。
21世紀には考えられないような理由だと思うが、わたしが就職した1990年代にはまだまだこのような前近代的な言動をする者が職場にはけっこういた。
20世紀のサラリーマン時代の思い出としてブログに書いておきたい。
理由①:既婚上司の「結婚しろ攻撃」
1つめ、結婚しなかった理由は「既婚上司(複数)の”結婚しろ攻撃”が、あまりにもしつこく胡散臭さかった」だ。
わたしが就職したばかりでまだ20代前半だった頃、既婚の上司たちから「早く結婚しろ」とけっこう言われた。
「既婚者リーマンって、なぜ独身に結婚をすすめるのだろう?」
と不思議に思った。
問題は、結婚をすすめるのはいいが、なぜ結婚がいいのか、「根拠の提示」がまったくないことだった。
わたしが上司に「結婚生活を一言でいえば何ですか?」とききかえすと、
「妥協」
という返答した上司もいた。
説得力ないやん。
理由②:持ち家派上司の「マンション買え攻撃」
2つめ、マイホームを買わなかった理由は持ち家派上司の「マンション買え攻撃」が、あまりにもしつこく、胡散臭さかったこと。
わたしの推測だが、上司はマンションを買わせたかったのではなく、数千万円単位の「高額の借金」を背負わせたかったのだと思う。
高額の借金を背負ってしまえば簡単に退職・転職ができなくなるから、どんな理不尽な命令でも従わざるを得なくなる。
「マンション買え攻撃」の問題点は、「結婚しろ攻撃」と同様、「マイホームがなぜ今住んでいる格安で快適な社宅より有利なのか」、根拠の提示がまったくないことだった。
上司がマイホームを買ったのはバブル崩壊前で含み益があったのかもしれないが、バブル崩壊後に就職したわたしにとって、マイホームは「損失の可能性が高いハイリスクな投資」にしか思えなかった。
他人にすすめるなら、リスクに見合ったリターンをキチンと説明しないと。
もし攻撃に屈していたら
もし、上司の攻撃に屈して、結婚してマイホームを持っていたらどうなっていただろうか。
今よりも固定費が超高額になっているはずだ。
なので、アラフィフでも住宅ローンが10年以上残っていて、セミリタイアどころではなかったかも。
妄想でしかないが、怖い。
もちろん、結婚してマイホームを持って幸福な生活を送っている人はたくさんいることは知っている。
あくまでもわたしの個人的な経験と考えだ。